ヌートリア(カイリネズミ(海狸鼠) ショウリ(沼狸)) 学名Myocastor coypus   
   げっ歯目ヌートリア科ヌートリア属 特定外来生物 (飼育や運搬の禁止)                 
体長40-60cm、尾長30-45cm、体重5-9kgの大型のげっ歯類である。半水性で、池沼や流れの緩やかな河川の土手などに巣穴を掘り、普通は雌雄のペアで生活をする。泳ぎが得意で5分以上潜水することもある。体つきはドブネズミなどに似るが、耳が小さく、後ろ足には水かきがある。オレンジ色の大きな前歯が特徴。
ヌートリアは南アメリカ原産で、1930年頃に軍服の防寒毛皮用として持ち込まれ、盛んに飼育された。和名のショウリ(沼狸)は「勝利」の語呂合わせだとか。
毛皮はカワウソ(スペイン語でヌートリア)のように良質で、カワウソの毛皮と偽称して売買されたため、この動物の名前になった。やがて毛皮の需要も減り、飼育放棄された一部が野生化し、西日本各地で繁殖している。
その生態は湿地を好み、河川や池沼の土手に細長い穴を掘って住んで居る。食性はほぼ完全な草食で、マコモ、ヒシ、ホテイアオイ、スイレンなどの水生植物の葉や地下茎を食べるが、魚など動物の捕食も目撃されている。又田畑の農作物をかじるなど、農家に与える被害も大きい。
公園上側の池では、マコモ、ヒシ、ヒルムシロ、ガガブタ、ヒツジグサなどが完全に消滅した。
ヌートリアの食害と思われる。
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