種名 | ヒガンバナ(彼岸花) ・ マンジュシャゲ(曼珠沙華) |
学名 | Lycoris radiata Herb. |
科/属 | ヒガンバナ科 / ヒガンバナ属 |
特徴 | 人里近くに群生する多年草。秋の彼岸前後に、突然地中から花茎が直立し、先端に鮮紅色の花を6〜8ヶ輪状に付ける。花披は六枚で細長く、ふちは縮れ強くそりかえる。雌しべと雄しべは外へ長く突出する。花期には葉が無く、花の後、花茎が消える頃(晩秋)に光沢のある長さ30〜50cmで線形の葉が広がる。葉は越冬し春に枯れる。球根は地表直下にあり、チューリップの球根と同じ大きさか、やや大きい。断面はタマネギと同様にたくさんの葉が重なって栄養分を貯蔵し、球根を形成している。 |
花期 | 9月 |
名の由来 | 秋の彼岸の頃に咲くことから。 |
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初秋の頃、稲刈りの準備のため綺麗に草が刈り取られた畦に、とても鮮やかに目立ちます。この頃に刈り取られた草は、翌春までそんなに生長しません。この間を利用して他に邪魔をされることなく葉を思い切り展開させ、来春までにたっぷりと栄養を蓄えるのです。つまり他の植物の繁茂期には地表には何もありません。 ヒガンバナの球根には、アルカロイドの一種のリコリンという毒が含まれています。田のあぜに多いのは、毒性を利用して、野ネズミやモグラの害(漏水の原因の穴をあける)を防ぐとか、飢饉のときに毒抜きして食べるために「救荒植物」として栽培されたと言われています。 三倍体なので結実はしません。中国には結実する二倍体種があるそうです。 |
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