種名 ヒカゲノカズラ(日陰葛)
学名  Lycopodium clavatum
科/属 ヒカゲノカズラ科 /ヒカゲノカズラ属
特徴 日当たりのよい法面などに生える蔓性のシダ植物。北半球に広く分布。茎は地上を這い、所々から根を出して広がり、群落を形成する。初夏に胞子嚢を形成する。よく手入れされた造成地の法面に生育していることが多い
花期 隠花植物  6月に胞子嚢を形成
名の由来 別記
「きつねのエリマキ」と言った方が一般的かもしれない。
ほとんどの図鑑で漢字名は「日陰」となっている。日陰では生育しないのに なぜこのような名前が付いたのか?
「ひかげ」を辞書で引いてみると「日影」の文字がある。意味は「太陽の光/日差し/日脚」とある。
本来「日影」が正しくて,いつの間にか「日陰」になってしまったのだろうか。
梨などの人工授粉の時、胞子を花粉の増量剤として使った。又水の中でもなかなか腐らないため、水槽や堀に入れ藻場(魚巣)にした。

この植物の登場は実に古い。万葉集・古今和歌集にも出てきます。いやそれ以前、神代の昔まで遡るのです。
天照大神が天岩戸に隠れた時、岩戸の前で天宇受売命(あめのうづめのみこと)が全裸姿で神懸乱舞した話は有名ですが、その時彼女が身にまとっていたのが此の「ヒカゲノカズラ」です。今でも神聖な植物として神事に使われています。
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