種名 | ナンバンギセル(南蛮煙管) |
学名 | Aeginetia indica Linn. var. gracilis Nakai |
科/属 | ハマウツボ科 / ナンバンギセル属 |
特徴 | ススキなどのイネ科、ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生する一年生の植物。全体に無毛で茎は地上に出ず、鱗片状葉を数枚付けるが目立たない。花柄は10〜20cmで先端に淡紫色の筒状花を横向きに付ける。 |
花期 | 8〜9月 |
名の由来 | 花柄と花の形が南蛮(室町末期から江戸時代にかけて、日本に渡来したポルトガル人・スペイン人などの称。)の煙管(キセル)を思わせるところから。 |
これらの植物はみんなの貴重な財産です。絶対に採取しないようお願いします。 | |
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植物の最も重要な仕事は、光合成を行い栄養分を作り出すことです。しかし寄生植物はその元である植物から栄養分を横取りしているのでその必要はなく、したがって光合成に必要な器官である葉は退化してほとんどありません。 タバコの火種のように見える。 先日、沖縄出身のご婦人が来園されていて「以前沖縄に住んでいた頃、サトウキビ畑にこれが群生し、抜き取るのに苦労しました。」と言うお話を聞きました。 我々には珍しくてかわいい花でも、ある人たちにとっては雑草以外の何者でもないと言うことで、複雑な思いをしました。 万葉集に詠まれた「思草(おもひぐさ)」は、この花のことです。 |
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