種名 ササユリ(笹百合)
学名  Lilium japonicum
科/属 ユリ科 / ユリ属
特徴 山地の草原や明るい林に生育する多年草。地下に白い鱗茎(ユリネ)がある。繁殖は種子により、発芽より数年間は根生葉のみで花茎はない。葉は笹の「擬態」説もある。その後大きく育ったものに50〜100cmの花茎を伸ばし、先端に芳香がある淡紅色の花を付ける。
花期 6〜7月
名の由来 葉が笹に似ていることに由来する。
これらの植物はみんなの貴重な財産です。絶対に採取しないようお願いします。

鱗茎を持ち帰り、栽培しようとしても絶対に育ちません。
近年、ササユリが減少しているとよく言われます。確かに咲いているのを見ることは少なくなりました。ササユリの減少は、自然が壊れている証拠であるとの意見もあります。ササユリは種子で繁殖します。種子から発芽したササユリは1枚の根生葉を出すだけでまだ茎はありません。したがって、幼苗の時期には地表面にある程度の光が当たっている必要があります。開花できるまでに生長する少なくとも数年間は地面にまで光が当たる状態が継続されないと、生長して花を咲かせることができないことになるのです。
森林が手入れもされず荒れ放題の状態では、ササユリも繁殖できないのです。

当園の近くにある個人所有(三愛研会員)の林で毎年多数のササユリを観察することが出来ます。
よく手入れが行き届いているという証でしょう。
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